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NOISEよくある受け取り方

黒字化の目標を​やめた。​財政を​軽んじている

SIGNAL答え

新しい​財政目標も、​借金を​軽くする規律だ。​違うのは、​借金を​減らすか​経済を​大きく​するかだ。

高市首相は、​新たな​財政規律として「債務残高対GDP比の​安定的な​引き下げ」⁠を​掲げた。「基礎的財政収支​(PB)⁠の​黒字化」⁠という、​20年以上続いた​目標からの​転換だ。​これに対して​「ばらまきだ」​「通貨の信認が​損な​われる」⁠という声が​上がっている。

では、高市政権は財政を軽んじているのだろうか。

STRUCTUREこの記事の構造

PB黒字化 = ​分子⁠(借金)⁠を減らす

債務残高対GDP比 = ​分母⁠(経済)⁠を増やす

お金の基本 積極財政と緊縮財政、どちらが正しいのか →

「PB黒字化」⁠と​「債務残高対GDP比の​引き下げ」⁠は​何が違うか

借金が100万円あるとする。これを軽くする方法は、2つしかない。

借金を減らすか。借金を気にしなくてよいくらい、稼ぐ力を大きくするか。

国も同じだ。

  • PB黒字化は、「借金を増やさない・減らす」という発想
  • 債務残高対GDP比の引き下げは、「借金に対して、経済をどれだけ大きくできるか」という発想

つまり、分子(借金)を減らすのが PB黒字化、分母(経済の大きさ)を増やすのが債務残高対GDP比の引き下げだ。

目指しているのは、どちらも「借金を軽くすること」で変わらない。違うのは、その方法だけだ。

財政の話は難しく見える。だが突き詰めれば、「借金を減らすのか、パイを大きくするのか」という話になる。

もちろん、理想は「分母を大きくしながら、分子を小さくすること」で、双方とも一致している。

国会議事堂
写真:Wiiii/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

出典