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NOISEよくある受け取り方

台風が過ぎたから、水はもう引く

SIGNAL答え

上流で降った雨が流れてきて利根川の水位が上がると、沼の水はポンプでしか出せなくなる。このため、沼からの排水は利根川の水位に左右される。

出典訂正・更新

雨のピークが過ぎた後の堤防決壊は、想定外の雨だけでは説明できない。沼から水を出す仕組みも関わっている。大雨のとき、印旛沼の水を出す2つの施設はともにポンプを使う。利根川の水位が下がるまで、沼と川の高低差を使って水を流せない。FNN・朝日が報じた北印旛沼の最高水位は、22日午前4時半の5.04メートルだ。

STRUCTUREこの記事の構造

1968年に沼を調整池に変えた

大雨のときは2つの施設でポンプ排水する

利根川の水位が上がると水門を閉じる

雨のピークの翌朝に水位5.04m

沼から離れた土地にも水が残る

出典訂正・更新

雨のピークが過ぎた後に水位が最高になった

台風第25号が関東甲信へ接近したのは21日だ。北印旛沼の堤防が約100メートル決壊したのは22日だ。沼の水位が最高になったのは、その日の午前4時半だ。1968年の管理開始以来の記録だ。

雨のピークが過ぎた後も沼の水位は上がり、堤防が決壊する危険が高まった。

大雨のときは2つの施設でポンプ排水する

印旛沼は1968年に、人が水位を管理する調整池になった。調整池とは、大雨のときに水を一時的にためる池だ。大雨で利根川の水位が上がると、逆流を防ぐために水門を閉じる。水門を閉じた後は、ポンプで水を川や海へ送り出す施設(排水機場)で排水する。

ふだん 大雨
出口 水門 ポンプ
高低差を使った排水 できる 水門を閉じるため止まる

ポンプで排水できる量には上限がある。そのため、大雨のときに沼の水が引くかどうかは、沼の外の水位にも左右される。

西から見た北印旛沼(千葉県)
写真:inunami/Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)

上流の雨が、水が引く時刻に関わる

設計上、流れ込む水の量は最大で毎秒450立方メートルだ。印旛機場と大和田機場のポンプの能力は、合わせて毎秒212立方メートル。流れ込む量の半分に満たない。利根川の水位が上がるのは、北関東など上流で降った雨が流れてきてからだ。利根川の水位上昇で排水が進まなかったと読売新聞が報じている。

沼に水が入るまでの時間は、年々短くなっている。利根川の水位が下がるまで、沼と川の高低差を使って水を流せない。そのため、沼の水が引く時刻は、上流で降った雨にも左右される。

沼から離れた場所にも浸水の危険がある

千葉県の23日の発表では、印旛沼周辺の決壊は3か所だ。沼の堤防のほか、角川と長門川でも堤防が決壊した。沼の水位が高いと、沼につながる川の水も流れ込みにくくなる。

重ねるハザードマップ(国土交通省)では、洪水と内水の色を地図に重ねられる。内水は、降った雨が排水しきれずに街にたまる水だ。内水の色が付く土地は限られる。色が無い場所にも、水がはけない土地はある。沼から離れていても、ポンプが追いつかなければ水は残る。

沼までの距離だけで判断せず、自分の土地から水が流れ出せるかを確かめる必要がある。記録的な雨が降ったが、水位が最高になったのは、雨が弱まった後だ。そのため、雨がやんだ後も、自治体の避難情報を確かめ続ける必要がある。

出典

一次資料6件・報道3件

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記事番号 2026-09-24-01 誤りの指摘と訂正の記録