約3分で読める

更新 2026年9月17日

SIGNAL答え

茨木市の水道水は、市が測った蛇口8地点すべてで国の基準値を下回った。水道事業者には、検査で水質を確かめ、基準値以下に保つ義務がある。

出典訂正・更新

水道水には今年4月から、分解されにくい化学物質PFOS・PFOAの「測って守る義務」がある。茨木市中津町の井戸水は、飲み続ける水ならこれ以下が望ましいと国が示す濃度の目安を超えた。井戸水を水源にする水道水にも、PFOS・PFOAを測り、基準値以下に保つ義務がある。自宅の井戸水には、水道水と同じ義務はない。

STRUCTUREこの記事の構造

水道水

  • 検査と基準値を守る義務:今年4月からある
  • 測る回数:おおむね3か月に1回以上が基本
  • 検査の項目:PFOS・PFOAを測る義務がある

自宅の井戸水

  • 検査と基準値を守る義務:水道水と同じ義務はない
  • 測る回数:国は、年1回以上の検査を「望ましい」とする
  • 検査の項目:国は、PFOS・PFOAの異常のおそれがあれば、検査項目に入れるのを「望ましい」とする

出典訂正・更新

茨木の井戸水が国の目安の約1.2倍

大阪府茨木市中津町の井戸水で、PFOS・PFOAが国の目安の約1.2倍だった。井戸の持ち主から報告を受け、市が9月14日に発表した。国の目安は、体重50kgの人が一生、毎日2リットル飲む前提で決めた。その量を飲み続けても、悪影響が生じないと考えられる水準が基になっている。

市の発表は、見つかった井戸の種類(自宅用かどうか)を示していない。市はこの井戸から約500m以内で、飲み水用の井戸の持ち主に飲まないよう知らせる。

水道水には検査と基準値を守る義務がある

水道水にも、井戸水の目安と同じ値の国の基準値がある。水道を運営する事業者は、今年4月から「測って守る義務」を負う。これは、PFOS・PFOAを定期的に測り、国の基準値以下に保つ義務だ。

茨木市の水道は、深い井戸と浅い井戸も水源にしている。水源に井戸を含んでも、水道事業者は水質を検査し、基準値を守る必要がある。市が測った蛇口(給水栓)8地点すべてで、国の基準値を下回っている。

水道水には、水源の種類にかかわらず、この義務がある。

台所の蛇口からコップに水を注ぐ様子
写真:Shixart1985/Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

自宅の井戸水には水道水と同じ義務がない

水質を検査し、基準値を守る義務は、水道法に基づく。水道の水を水源にしない飲み水用の井戸などは、配る相手が100人以下で使う水も多くなければ、対象外だ。自宅の井戸水には、この義務はない。

水道水と自宅の井戸水を、同じ項目で並べる。

水道水 自宅の井戸水
検査と基準値を守る義務 今年4月からある 水道水と同じ義務はない
測る回数 おおむね3か月に1回以上が基本 国は、年1回以上の検査を「望ましい」とする
検査の項目 PFOS・PFOAを測る義務がある 国は、⁠PFOS・PFOAの異常のおそれがあれば、検査項目に入れるのを「望ましい」とする

※仕組みを簡単に説明するため、水を2種類に単純化している。

井戸水を飲む家が確かめること

井戸を水源にする水でも、水道水と自宅の井戸水では検査の義務が異なる。水道事業者には水質を検査して基準値を守る義務があり、自宅の井戸水には同じ義務がない。自宅の井戸水を飲むなら、最後の検査日と、PFOS・PFOAを測ったかを確かめる。

出典

一次資料5件

一次資料のライブラリ 「健康と安全」の資料をまとめて見る →

記事番号 2026-09-15-01 誤りの指摘と訂正の記録

訂正(2026年9月17日):水道の法律の対象外になる条件に、使う水の量の条件が抜けていました。「配る相手が100人以下で使う水も多くなければ、対象外だ」に改めました。結びの「項目に無ければ、測られていない」は「その検査では測っていない」に改めました。

Google 検索で Instr Signal を優先する →Google 検索の「トップニュース」に、このサイトの記事が出やすくなります。