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今年のワクチンは、流行の早い地域では前倒しで打つほうがよい。決めるのは効果の続く期間と流行時期の重なりだ。
厚生労働省は8月28日、インフルエンザが全国で流行入りしたと発表した。昨年より5週間早い。今年は、ワクチンをいつ打つかの目安が例年とずれる。
STRUCTUREこの記事の構造
目安 ≠ 10月
決め手 = 効果が続く期間 × 地域の流行時期
「流行入り」は、近所の内科に週1人から始まる
流行入りかどうかは、全国約3,000か所の医療機関からの報告で判断する。8月17日から23日までの1週間で、報告された患者は1か所あたり1.11人だった。
この数字が1.00を超えると流行入りとされる。つまり「近所の内科に、週に1人インフルエンザの患者が来ている」状態だ。
昨年の同じ時期と比べると、今年は3.5倍になる。
「全国で流行」といっても、住む場所で10倍違う
ただし「全国」という言葉には注意が要る。都道府県別に見ると、最も多い沖縄県は4.43人だった。少ない大阪府は0.45人、奈良県は0.38人だ。
同じ国内で、10倍前後の開きがある。 全国の1.11人は、この差をならした平均にすぎない。自分の住む県の数字を見ないと、実感とずれる。

「10月に打つ」目安が、今年はずれる理由
インフルエンザが流行するのは、例年12月から3月ごろだ。そして、ワクチンが十分な効果を保つのは、接種後2週間から5か月ほど。 だから接種は一般に、10月から12月中旬に行われる。
10月半ばに打てば、効果はおよそ10月末から3月末まで続く計算になり、流行の期間を覆える。
その前提が、今年はずれた
昨年の流行入りは9月22日からの週、今年は8月17日からの週だ。
いま打つと、計算上は9月末から2月末までが効果の期間になる。例年の山である1月から2月はぎりぎり覆えるが、3月までは届かない。逆に、例年どおり12月に打てば、9月から11月の流行には無防備になる。
早すぎても遅すぎても穴が空く。この板挟みが、今年の判断を難しくしている。 厚生労働省は、65歳以上などが対象の定期接種について、例年より早く実施することを自治体に認めた。
地域の流行状況を確かめる
住んでいる地域のインフルエンザの流行情報を見ておきたい。地域によっては、9月に接種したほうがよい場合がある。 接種の前倒しを考える年だ。

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